会社の看板。
適当なものにしていませんか?
看板屋さんにに依頼されるほとんどのお客さんは、「誰も来ないんだから、わか
りゃいい」程度にしか考えていない方が多いのです。
ま、企業でお客さんが尋ねてこない外販スタイルの会社はほとんどがそれでも良
いでしょう。特に困ることも無いしね...
チョッと待った!
本当に誰も訪ねてこないの?
お客さんではありませんが、いろんな人が訪ねてくるでしょう。
仕入先、新聞の集金人、宅配業者、押し売り...(^^;
私がお邪魔したある九州の会社の実話です。
その会社は、私と同業の看板屋さんです。
普通、看板屋には一般の方はあまり来ません。ほとんどが取引先の方が多いので
す。外販の会社とあまり違いはありません。
その看板屋さんは、十数年前から会社の姿勢として、訪ねてこられる方は誰でも
お客様として全員でお迎えするそうです。
社員は電話中でも、打ち合わせ中でも、お客様がいらしたら全員が立ち上がり
「いらっしゃいませ!」「こんにちは!」と大きな声でお迎えするそうです。
さすがに電話中の場合は声を出すわけにはいきませんが、立ち上がって会釈は
します。
ある日、JRのチケットお届けサービスを頼んだところ、JRの社員さんがチケット
を届けてくれたそうです。
「いらっしゃいませ!」
いつもの通り、チケットを届けてくれたJRの社員さんに挨拶をしたところ、大変
感銘を受け、会社に戻ってきてから、その看板屋さんでの出来事を上司に報告
したところ、それを聞いた上司は、面白い会社があるもんだとわざわざ訪問して
いただいたそうです。
看板屋の社長さんが、会社の姿勢についてその上司に話したところ、上司は大変
感心したそうです。
「社員から聞いて、足を向けたが、社員が言うことは本当だった。是非お付き合
いしたい。実は...今○○の仕事がありまして、是非御社にお任せしたい」
っと、信頼され、仕事をいただいたそうです。←チト大きな仕事だったそうです。
会社に「誰も来ない」からと言ってほったらかしにしていては、そのような仕事
も来なかったでしょう。会社の方針を実行し、きちんとお客様に伝わらなければ、
何にもならないのです。
その会社、今では同業者の中では九州だけではなく、全国的に有名な存在です。
ほとんどの同業者が知っている会社になったのです。
看板の話とは少しずれちゃいましたが、誰も来ないからといって、看板なんて
どうでも良いとは限らないのです。
看板は、表札としての機能と広告・販促・集客の意味合いが強いですが、会社の
姿勢を伝える道具としても有効です。
何も、お金をかけた立派な看板が良い訳ではありません。看板屋としては...
お金かけてほしいっすけど(^^;
まずは、自社の看板を眺めてください。
汚れていたりしていませんか?
看板以外にも、壁が汚れていたり、駐車場に雑草が生えていたりしていませんか?
意外と、人は全体の雰囲気で会社を判断しちゃいます。
あなたもそうでしょう?
「小汚い会社だな~」
初めて訪問する会社の外観を見たときに「やめよっかな」と思った事ってあり
ませんか?
あなたの会社は、大丈夫?