「遠・中・近」の巻 No.06

 ~ 何が食べたい? ~

「遠・中・近」の話し。

お店の立地条件もいいし、お店の入り口もいつもピカピカ。
商品やサービスに自信もあるんで、一度入ったお客さんにはリピートしてもら
う確率は高い。
でも、新規のお客さんがなかなか入ってくれないんだよな...
お店の前は綺麗にしてあるし、看板も目立っている。近所の競合店には負けな
い自信があるのにな~。


なんて時には、一度店舗周りを確認してみましょう。
いつもお店の前を掃除をしているし、見ていますって?


いえいえ、実はあなたがお店を見るときは、あなたの視点で見ているからお客
さんは来ないのです。

わかります?

そうですよね。お客さんの目線で見なけりゃなんないですよね。
自分の店は冷静な目で見るとわかるのです。


私んトコはB2Bだから関係ない...って仰らずに、例えば展示会にも応用でき
る事なんで、チョッとお付き合いください。


想像してみてください。
あなたは、家族でドライブをしていました。春の景色を楽しんで今、帰路につ
いています。遠くまで出かけたので今日はチョッと帰りが遅くなってしまいま
した。

「帰ってご飯支度は面倒だから外食しよう」

「何食べたい?」

「焼肉!」

...

「すし!」

......

「しゃぶしゃぶ!」


...か、勘弁してくれよ~


「おっ、焼肉屋だ、どうする?ココにする?」
「ん~、どうしようか...」
「あっ、過ぎちゃった」
「いいよ、他にもあるし、次探そう」

~~~

「焼肉屋めっけ、ココは?」
「いいな、入ろうっと」


さて、1店目と2店目の違いはどこにあると思いますか?


答えは、もう言っちゃいますね。
「入りやすい」

って、どうしてでしょうか?なぜ入りやすかったのか?

あなたが普段、お店に入る時「なんとなく」って思う事がありませんか?
それは、仕組まれたモノなんです。

普段、外食をしようと思った時の行動パターンは?

「何食べようか?」

って思いますよね。
決して、○○亭や××庵とは思わないです。
つまり、商品を連想するのです。

その次は、お店の雰囲気と予算に合いそうかどうか。
お財布のヒモが緩みっぱなしの人はいいですけど、なかなか奥さんはギュッと
締まってますよね。高そうな店だと後が怖いし、あまりにも安っぽいと、いか
にも安物を食わされそうで、真っ平ゴメンです。

駐車場に車を入れて、お店に入ろうとします。中の雰囲気が伝わってきます。
ん~、いい匂い。腹減って来た。

「ママ、帰り運転頼むm(_ _)m」

「ん~、ビールは1っ本だけよ」

こんな感じではないでしょうか?


では、お店としては、

遠)遠くから見えやすい大きさで何屋さんかわかる

中)価格や商品写真で安心感を与える。

中)駐車場が入りやすいようにIN看板などが整備されている

近)入り口でセットメニューなどをアピールする。

遠・中・近、この一連の流れが必要なのです。
お客さんはなんとなく選んだ店と思っているけど、実はお店が誘導していたん
ですね。

今日はココまで。
続きはセミナーでお話します。

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