まぜまぜアイス 2004/08/16

土曜日に子供をつれて遊園地へ遠出した。
その帰りに衝撃的な発見!

白いのぼりに黒い文字で

「まぜまぜアイス」

なんじゃそれ?
ってぐらいインパクトがあった。

お店の名前は「牛小屋」かなりベタなネーミング(^^
牧場の入り口に小さなログハウスで営業するアイスクリーム屋さんである。

場所は札幌から夕張・日高方面へ抜ける国道274号沿い。
由仁町? マオイの丘を過ぎたあたり右手。

思わず寄りたかったのですが、子供が寝てしまった為に寄らずじまいでした。

そのお店、マーケティング的に考えると非常にすばらしいものがあると
感じました。

場所的には、国道沿いと言っても田舎であり、北海道の牧場の絵葉書
そのままのような場所である。

北海道にはアイスのうまいお店が田舎によくありますが、
商売があまり上手ではないパターンが多い。

しかしこの店は非常に食べたくなる仕掛けがしてあるのだ。

1.国道沿いに10本程度ののぼりがある。
のぼりには「まぜまぜアイス」と白地に黒文字ででっかく書いてあるだけ。
非常にダサい。非常にベタ。
でも、おっ?っと思わせるインパクトがあった。

2.国道から見える位置に駐車場がある
北海道の運転はスピードを出すので、チラッと見えるだけでは過ぎてしまう。
このお店は遠くからでも駐車している車が見えるので、入りやすい。
自然と心理的な障壁を取り除いている。

3.お店の雰囲気がマッチしている。
牧場にアイス、カントリー風のお店。しかもダサいネーミング。「牛小屋」
すばらしい。

4.うまい...らしい。
注文すると、お店の方がアイスクリームとフルーツを台の上で混ぜ混ぜして、
ナッツやシロップのトッピングをお好みで出来るのである。

それでいて、350円。楽しんで350円なら安い。


うまい!と顧客に言ってもらう為には、お店に寄ってもらわなければならない。
寄ってもらう為に、のぼりを出す。

簡単なことなのに、なかなか実行できていないのが現状である。

整理すると、
のぼりを立てる→告知
駐車場が見える位置→心理的な障害を取り除く(ほら!皆も寄っているよ)
雰囲気の統一→場所にあった雰囲気作り
商品をお渡しするまでの時間→期待感の高揚(目で楽しませる)
食べた瞬間→満足

アイスが350円。決して安くは無いでしょ?でも、これらのことで、
満足が持続している間は口コミが起こるのである。
こりゃ儲けのスパイラルに行きそうだな。


さて、「牛小屋」に寄らなかったのに、なぜアイスの事を知っているかと
言うと...昨日、妻がわざわざ食べに行ったんです。

お店を見つけたとき、子供のようにウインドにしがみついて「寄りたい寄りたい」
と騒いでいて、「こんど、私でも運転してこれるかな?」と聞いていました。

昨日、お友達と子供たちを引き連れ、わざわざ片道50kmかけて食べに
行ったそうです。
一本の「のぼり」を見つけられなかったら合計1400円の
売り上げは無かったことになる。

のぼりをうまく使っている事例だなと思う。

参考として。
ホームページの下のほうにあります。
http://www.town.yuni.lg.jp/tankentai_274.htm#tizu

看板の過去日記

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